クラウド会計ソフト「freee会計」をはじめ、バックオフィス業務をテクノロジーで統合し、自動化・効率化するサービスを提供するfreee株式会社の展示会用オブジェ制作を岩沢兄弟が担当しました。

freee|展示会用オブジェ

展示什器デザイン

クラウド会計ソフト「freee会計」をはじめ、バックオフィス業務をテクノロジーで統合し、自動化・効率化するサービスを提供するfreee株式会社の展示会用オブジェ制作を岩沢兄弟が担当しました。

法人向け展示会でブランドイメージを伝えるには?

freee株式会社は2021年に企業全体のリブランディングを行い、新たにデザインガイドラインが策定されました。

今回のプロジェクトは、「デジタル上だけではなく法人向けの展示会においてもfreeeらしさ(ブランドコア)を届けていきたい」というご相談からスタート。ブランド部門の担当者から、ブランドコアについての説明を受け、アイデアを一緒に練るなかで最終的にたどり着いたのが、「展示会用のモビール型オブジェ」です。

”ミッションを実現していくために、 ブランド体験として「解放」「自然体」「ちょっとした楽しさ」を届けることで、 スモールビジネスに携わるすべての人を「自由」にしていきます。これをfreeeのブランドコアと定義しました。freeeのプロダクトやデザインのあらゆる接点において、ブランドコアを軸にしたコミュニケーションをとっていきます。freeeの「Brand Core」概要より

freeeの「Brand Core」のキーワードは、「解放」「自然体」「ちょっとした楽しさ」と定義されています。

そこで、シンボルの「ツバメ」が、提供するサービス間を自由に行き来し、連携するようなイメージで、オリジナルのモビール型オブジェを制作しました。

ブランドロゴマークにも登場する「ツバメ」が、freeeが提供するさまざまなサービスの間を飛ぶイメージ。砂時計やパズルなどは、それぞれfreeeが提供するサービス・プロダクトロゴシンボルに使われているデザインモチーフ。

 

freeeが主催する法人向け展示会「バックオフィスの日 2023」で実際に展示した様子

シンプルで飽きが来ない、日常的なシンボルをつくる

モビール型オブジェをデザインした理由は、freeeが提供するサービスの価値が、働く人の日常を支えるツールだと捉えたからです。華やかで一時的な展示会用の制作物ではなく、シンプルで飽きが来ず、この先も使いたくなるような「日常の身近な道具」を表すモチーフが必要だと考えました。

レーザー加工をした透明アクリル製のモチーフが、ゆっくりゆっくり飛ぶように回る様は、シンプルながらずっと見ていられる魅力があります。また、設置方法として、展示台などに取り付けやすい「クランプ」にパイプを差し込むだけの単純な構造を採用しています。さまざまな場面や場所に取り付けて、高さも自由に調節がききます。

展示会用什器というと、制作や保管の関係上、一回きりで破棄されるものも少なくありません。しかしアイデア次第では、今回のようにいつでもどこでも何回でも使えるようなオブジェでブランド表現をすることもできるのではないでしょうか。

  • 期間:2023年3月〜2023年6月
  • クライアント:freee株式会社
  • デザイン・制作:いわさわひとし、土田誠
  • ディレクション:いわさわたかし
  • 写真撮影:Seiji Tanaka (田中誠士)