パナソニック ホールディングス株式会社|端材はそのまま。デジタル技術を活用して、新たなプロダクトを開発

家具デザイン

パナソニック ホールディングス株式会社が主催・運営する「端材活用エコシステム開発プロジェクト」に、アルゴリズミックデザイナーの堀川淳一郎さんと岩沢兄弟がクリエイティブパートナーとして参加し、プロトタイプ制作を行いました。

端材を無加工のまま、新しいプロダクトの素材として活かす

製造工程で排出されてしまう工場端材を、出てきた素材の形・特長を生かし新しい製品や次の製造工程を生み出すプロダクトを生み出すことを目指した本プロジェクト。

プロジェクトの題材として選ばれたマテリアルは、 「人造大理石」でした。 主にキッチンのカウンターなどに活用されており、高い機能性、大理石調の高い意匠性、高強度で安定して使い続けられる、という特徴を持ちます。

工場での製造過程でうまれる端材の大半は、その最終プロダクトの型に応じた特徴的な形状をしています。

そこで私たちは、端材の持つ特徴的な形状を活かすために、端材への加工は行わずに新しいプロダクトを作ることを目指しました。

端材の形状を個性として捉え直し、デジタル技術を活用した家具を制作

「Generative Scaffolding」(岩沢兄弟×堀川淳一郎)

今回の端材がもつ特徴、外周上に開いている8つの穴に着目をしました。製造工程で生まれた8つの穴に合わせた脚部を作れば、テーブルにすることが出来るのではないか、と考え試作を開始しました。単純な丸棒を用いた試作からスタートし、堀川氏には天板の形状に合わせて脚の形状を生成するプログラム制作面を担当してもらいました。

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岩沢兄弟 いわさわひとしによる、テーブル脚のアイデアスケッチ

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材料の加工性を考え、金属の丸棒と3Dプリンタによる出力物を組み合わせた脚を制作

今回の展示物では、人造大理石・真鍮・樹脂3Dプリントの組み合わせで制作を行いました。プログラムに対して、端材の形状(穴のサイズ・位置)とテーブルの仕上がり高さを入力することで無数の脚パターンが生成されます。

そのデータを元に、金属をカットし、3Dプリントを行います。3Dプリントを用いることで、複雑な接合部であっても造形することが出来ます。直線部分は金属の丸棒を用いることで制作時間の短縮、造形的な美しさの両面を実現しています。

「端材活用エコシステム開発プロジェクトプロトタイプ展示会」にて展示

本プロジェクトで製作した家具は、2022年7月21日〜7月24日にFabCafe MTRL(東京 渋谷)で開催された「端材活用エコシステム開発プロジェクトプロトタイプ展示会」にて展示されました。

  • 展示期間:2022年7月21日(木)~7月24日(日) 
  • 会場:FabCafe MTRL(渋谷区道玄坂1-22-7 2F)
  • 主催・運営:パナソニック ホールディングス株式会社
  • 協力:パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社、パナソニック住宅設備株式会社、_and Material(運営:パナソニック ホールディングス株式会社)
  • プロジェクトプランニング・ディレクション・制作:MTRL(運営:株式会社ロフトワー ク)/株式会社船場、岩沢兄弟、堀川淳一郎