ウェブメディア「FINDERS（ファインダーズ）」編集部の空間・家具デザインを担当しました。

人が空間に合わせるのではなく、空間が使う人に合わせるデザイン

「FINDERS」編集部をデザインする際に、私たちが重視したのは、人の行動パターンを規定する空間をつくるのではなく、働く人みずからが新しい使い方を発見する仕掛けを空間内に配置することです。
その上で、最新のテクノロジーやデザインの潮流を紹介するウェブメディアとして、必要な要件を盛り込みました。

「ファインダー越し」に映える空間に仕立てる

まず、ウェブメディアに欠かせないのが、クオリティの高い写真です。

インタビューや対談記事を収録する際に、編集部内でフォトジェニックな写真を撮ることができれば、記事としての品質も上がります。

例えば、編集部の中心にあるミーティングルーム。

一面をガラスの引き戸にすることで、奥行きのある写真を撮りやすい空間に仕立てました。

また、編集部内で様々なシチュエーションのインタビューが収録出来るように、要所要所に表情の違う壁や家具を配置しました。

編集部の成長を見込んだ、拡張可能な空間づくり

FINDERS編集部の初期スタッフは３名。ここから、学生インターン、外部パートナーなど、関わり方の異なるメンバーが増えていくことを想定し、拡張性の高いオフィスづくりを目指しました。

スタッフみずからレイアウト変更しやすいように、テーブルはシンプルで軽く、組み合わせやすい正方形型にデザインしました。

テーブルの天板や棚、扉にはラワン合板を使用し、統一感を持たせました。

壁面には、ざっくりとしたサイズの棚を設置。カウンターデスクにも、ロッカーカバーにも使えるようしつらえ。
編集部の成長やスタッフ一人ひとりの働き方に合わせ、空間が変容していくことを楽しみにしています。