慶應義塾大学(科学技術振興機構ムーンショット型研究開発事業 代表機関)|Cybernetic Being Lab

研究所の空間デザイン、家具・什器デザイン

科学技術振興機構 ムーンショット型研究開発事業として採択された「Project Cybernetic being」が入居する、研究所の空間デザインを岩沢兄弟が担当しました。

Project Cybernetic beingは、慶応義塾大学を代表機関にオリィ研究所、ソニーコンピュータサイエンス研究所など全11社が共同して取組む、科学技術振興機構 ムーンショット型研究開発事業 目標1「2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現」の研究開発プロジェクト「身体的共創を生み出すサイバネティック・アバター技術と社会基盤の開発」として採択された事業。(引用元:https://www.jst.go.jp/moonshot/program/goal1/13_minamizawa.html

こちらが、完成したProject Cybernetic beingが入居するオフィスエリアの外観。

Project Cybernetic beingのプロジェクト推進メンバーである南澤孝太さん、小原和也さんから、「この研究所では、常に複数の実験的プロジェクトが稼働し、プロジェクトの規模や数も変動することを想定している。また、数多くのセンサーやカメラなどを各プロジェクトルーム内に設置しやすいようにしたい。加えて、プロジェクトルーム間はゆるやかな仕切りで、隣の気配を感じるが、気にならない距離感をつくってほしい。」という要望が出ました。

そこで、岩沢兄弟は“単管”と“レースカーテン”を組み合わせた空間デザインを提案。

格子上に組まれた単管がプロジェクトルームの最小単位である4m四方のスペースを作り出します。単管から吊り下げられたグレーのレースカーテンによって柔らかな壁が現われ、カーテンの開閉によって、自由自在にプロジェクトルームの広さを変えることが出来ます。

空間に格子状の単管を組むことで、モニターやセンサー、カメラなどを様々な場所に設置できます。単管は鉄製のため、磁石を用いた固定も容易に出来ます。

間仕切りには、少し光沢のあるグレーのレースカーテンを採用。周辺の気配をかんじながらも、視線が気にならないようにしました。

カーテンレールを直接単管に付けず、真下にワイヤーを引いてカーテンレールに。これも、単管にいろんなアイテムを取り付けやすくするための小さな工夫です。

Fab機材を導入する角部屋は、防音効果のある透明の仕切りを採用。

実験の準備などで、床下の電源や通信ケーブルなどを調整する機会も多いと聞いたため、床はカーペットをあえて敷かずにOAフロアむき出して使用。カーテンと床の質感と相まって、研究所らしさを際立てます。

外観入り口に設置されたプロジェクトロゴ。丸く空いた部分からは研究所内の様子を確認することが出来ます。

室内にはロゴを模したテーブル&ソファエリアも設けました。

プロジェクトごとに必要な荷物を置ける収納スペース。

OAフロアを取り払った植え込みを作るなど、オフィスビル空間内での遊び心ある植栽も制作しました。

ここからたくさんの面白いプロジェクトが社会に飛び出していくことが楽しみです。

 

 

クライアント:慶應義塾大学(科学技術振興機構ムーンショット型研究開発事業 代表機関)
プロジェクトパートナー:株式会社ロフトワーク
空間デザイン:岩沢兄弟
施工:株式会社小林工芸社
写真:ただ(ゆかい)