FINDERS編集部|新オフィス 空間・家具デザイン

米田智彦氏が創刊編集長を務める新ウェブメディア、
「FINDERS(ファインダーズ)」の編集部が入居するオフィスデザインを担当しました。

◎人が空間に合わせるのではなく、空間が使う人に合わせるデザイン

空間づくりで大切にしているのは、「人が空間に合わせる」のではなく、いかに「空間が使う人に合わせられるか」という視点です。
空間、空間に配置される家具や什器、道具によって人の行動パターンを決めるのではなく、
新しい使い方や自分なりの居心地の良い過ごし方を自然に発見できる仕掛けをつくることが大事だと考えています。
この考えを土台に、今回の「FINDERS」編集部オフィスの場合は、
最新テクノロジーやデザインを紹介するメディアだからこそ必要な空間づくりを目指しました。

大きなポイントは2つあります。
一つは、「ファインダー越しに映える空間づくり」。
もう一つは、「編集部の成長と働き方に合わせられる空間づくり」です。

 

◎「ファインダー越し」に映える空間に仕立てる

ウェブメディアに欠かせないのが、クオリティの高い写真。
編集部オフィスも撮影の舞台として最大限活用できれば、オフィスの利用価値が上がるのではないかと考え、
「ファインダー越し」に映える空間づくりを一つのポイントにしました。

例えば、ミーティングルーム。
既存の天井を残し、壁を造作したミーティングルームを中心部に配置。

壁に囲まれがちなミーティングルームの1面をガラスの引き戸にすることで、引きの映を撮りやすい空間に仕立てました。
さらに、その先にエントランス兼ソファスペースを配置することで、中庭的な部分を配置。
部屋の中心にありながら圧迫感のない奥行きを感じられる場所を作りだしました。


また、オフィス内で色々な表情のインタビューシーンが撮影出来るように、要所要所に表情の違う壁を作りました。

全体のテイストは、トレンドを安易に取り入れるのではない、いつでも新鮮さを感じられ、古くならないデザインを目指しました。

 

◎使い手の自由を拡げる「ツール」を組み込む

二つ目のポイントである「編集部の働き方に合わせられる、空間づくり」。
FINDERS編集部のスタートは3名。ここから、次第に編集部員や学生インターン、外部パートナーなど、
関わり方の違うメンバーが増えていくことを想定して拡張性の高いオフィスづくりを前提としました。

躯体(スケルトン状態の空間)の中に必要なモノの場所を落とし込み、できたスキマをつなぐように家具を埋めていきました。
オリジナルデザインの家具には、表情が豊富なラワン合板を使用。
テーブルは自分達でレイアウト変更しやすいように、シンプルで軽く、組み合わせやすい正方形型におさめました。


壁面には本棚と1人集中や気分転換のためのカウンターを設置。

柱と間仕切りの間に出来た隙間には扉のみを設置し大きな物をざっくりと収納できるパントリー的な物を設置。
編集部の働き方や成長に合わせて、オフィス空間がどんどん新しい使い方が発見され、変容していくことを楽しみにしています。

FINDERS編集部 新オフィス 空間・家具デザイン、施工
空間デザイン:岩沢ヒトシ
オリジナル家具デザイン・製作ディレクション:岩沢ヒトシ
解体、施工ディレクション:岩沢ヒトシ
実施期間:2017年11月〜12月
Photo:mayumine(mayumi ishikawa)

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